土筆(つくし)

投稿日:2023年03月10日

こんにちは。

春になり、暖かい日が増えてきましたね。

そんな春の季節に道端を見てみるとつくしが生えています。

つくしという名前ですが、これは厳密にいうと植物の名前ではありません。つくしはスギナの胞子茎のことです。なぜこの胞子茎がつくしという名前になったのでしょうか。

つくしはスギナにくっついて出てくることから「付く子」という名前になり、それが転じていまのつくしになったと考えられています。

また、つくしは漢字で書くと「土筆」です。これは土に刺さった筆のように見えることからこのような漢字になったとされています。

では、植物名のスギナの由来は何でしょうか。これは土の上から見えている部分がまるでスギのように見えることから「杉の菜」となったそうです。ちなみに「菜」はつくしが食用になることが由来しています。

つくしの別名の「ジゴクソウ」の由来についですが、これは漢字で書くと「地獄草」になります。つくしの根が地中深くに伸びることから、まるで地獄と繋がっているように感じたことからつけられたといわれています。

つくしは食べることができるということを知っていますか?

つくしは、一本の茎のてっぺんに胞子を含んだ穂が付いています。そこから根元までにはいくつかの節があり、その節の周りにハカマ(袴)と呼ばれる茶色い葉が付いています。茎の長さはまちまちで、5cm程の物から長い物だと15cmほどにもなります。

穂先は出始めは固く締っていますが、成長すると松毬のように広がり、緑色で粉末状の胞子を散らします。

 

◆大量摂取はいけません

 ツクシはアルカロイドを多く含むので、大量摂取は避けたほうがよいとされています。とはいえ、アク抜きした状態で、通常の惣菜として食べる程度なら問題ないでしょう。

◆ビタミンCやカロテンを含んでいます。

 意外かも知れませんが、ツクシにはカロテンが沢山含まれています。この100gあたり1200μgという量はブロッコリーや芽キャベツ、オクラなどよりも多いんですよ。

◆ビタミンEは野菜ではトップクラス

 ツクシにはカロテンだけではなく、同じように抗酸化作用が強いビタミンEも多く含まれ、野菜の中ではトップクラスの含有量となっています。

◆選ぶポイント

つくしは頭の部分がしっかりと締っていて、まだ胞子を散らしていないものを選びます。開ききって緑色の胞子が消無くなっているものは枯れる手前で、茎も痩せてしまっています。また、袴と袴の間隔が短い物の方が成長過程にあるもので美味しいです。

 

◆保存方法

収穫したその日か翌日には下処理をして茹でるようにしましょう。それまでは出来るだけ冷蔵庫に入れておく方が良いです。

茹でてアク抜きしたものは3日くらいは冷蔵庫で日持ちします。また、アク抜きして水気を切ったものを保存袋に入れ冷凍しておくこともできます。

 

これを機会につくしを食べてみてください。