お米の成長日記⑨(台風の影響)
投稿日:2022年09月20日こんにちは!
もうたくさんのお米が収穫され、新米シーズンになってきました!
TS米のキヌヒカリ・きぬむすめをお申込みいただいた皆さんありがとうございます!
今回、つい先日、台風が横断しました。
毎年、秋には台風が到来し、農家の皆さんを苦しめています!
台風がどのような影響を与えるのか考えてみましょう!
台風は、中心付近の最大風速が毎秒17.2m以上の熱帯低気圧です。激しい雨や風により、農作物に大きな被害をもたらします。発生は7~10月に最も多く、日本には年間平均11個が接近し、2~3個が上陸します。
事前対策としては何点かあります。
・収穫間近の場合は、早めに稲刈りを行う。
・強風のときは深水管理にして稲の振動を抑え、倒伏(とうふく)や振動によるくず米の増加などを軽減します。また、深水管理は、フェーン現象などによる水分不足で発生する白穂や青枯れを防止します。
・冠水(かんすい=水をかぶること)の恐れのある地域では、スムーズに排水ができるように排水路の掃除・補修を行います。
・毎年のように台風が来る地域では防風林、防風ネットを常設し、風を防ぎます。
台風が過ぎた後の対処としては、
倒伏した場合
・排水して、穂についている籾(もみ)の発芽を防止します。
・倒伏した稲をできるだけ持ち上げて株を起こし、乾燥させます。
・穂についている籾が発芽する前に、倒伏した稲はできるだけ早めに刈り取ります。
・倒伏した場合は、不完全な状態の玄米である青米・茶米・死米が増え、石の混入も多くなるので、収穫・乾燥時に注意します。
冠水した場合
・稲の一部でも水面上に出るように、一刻も早く排水します。
・冠水した稲は、水分調整機能が低下し、水分を失いやすくなるので、収穫・乾燥時に注意します。
・葉が水面に出てからは、徐々に排水して乾燥を防止します。
・稲に付着した泥をできるだけ洗い落とします。
・冠水後は、病害虫(ウンカ類、いもち病、紋枯病、白葉枯病等)の被害が発生する可能性が高くなるので、田んぼを見回って早めに防除します。
台風が来ると台風が来る直前・台風がきた直後にそれぞれ対策をしていきます。
地域を見回してみると、そのような変化も感じられると思います!
ぜひ一度ゆっくり地域の田んぼを見てください!