お米成長日記⑥(中干し)
投稿日:2022年07月20日こんにちは!
前回、溝切りを行いました。
今回は、溝切りを利用して、中干し(なかぼし)を行いました。
中干しとは、夏の暑い盛りに田んぼの水を抜いて、土にヒビが入るまで乾かす作業です。
中干しは稲の成長を調節するために必要な作業です。
前回、溝切りをしていたため、水の排水が順調にでき、中干しの効果が高めることができました。
中干しをすることにより、どのような効果があるかというと、
1. 根が強く張るように土中に酸素を補給して根腐れを防ぎ、根の活力を高めます。
2. 土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。
3. 水を落とすことによって肥料分である窒素の吸収を抑え、過剰な分げつ(ぶんげつ)を抑制します。
4. 土を干して固くすることで、収穫時に刈り取りなどの作業性を高めます。
ただ、中干しも、やりすぎは禁物です。土に大きなヒビが入ると根が切れたり、土の保水性が悪くなったり、水不足の原因となります。また、ひどい場合は稲が陸稲化(畑で栽培される稲のこと)し、お米が大きく育つ前に根の寿命が尽きて、収穫量が減ります。これを秋落ち(あきおち)といいます。
現在は、水を田んぼに入れて、稲が大きく育ち、お米が大きくなるようにしています。
常に水を入れているだけでなく、中干しのように水を排水することで、お米が根腐れしないようにする。また、収穫する際に作業性が上がるなど、さまざまな効果が得られます。
水の管理は必要に応じて水の量を変化させています。
ぜひおいしいお米を皆さんお楽しみにしてください。