投稿日:2022年11月20日

今回は、秋の味覚の一つ!

栗についてです。

モンブランや栗ご飯として、よく食べられているではないでしょうか。

栗の歴史はとても古く、縄文時代の遺跡である「三内丸山遺跡(青森県:約5000年前)」からも数多くの栗が出土しています。

栗は大きく分けると日本栗(和栗)をはじめ、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗があります。中でも日本栗は自生する芝栗を改良したもので、粒の大きさはダントツです。

栗にはカリウムが豊富に含まれているので高血圧や動脈硬化などの予防に効果が期待できます。また造血作用のある葉酸も含まれていて、貧血予防や葉酸を多く必要とする妊婦の方にも最適です。

食物繊維は便秘改善に役立ち、ビタミンCは風邪予防や美容効果に効果があります。栗のビタミンCは、でんぷん質に包まれているので熱による損失はそれほどありません。

疲労回復に役立つビタミンB1、細胞の成長を促進し老化抑制によいとされるビタミンB2、アミノ酸の合成や代謝に必要なビタミンB6なども豊富に含まれています。

栗は栄養価の高い食べ物ですが、その一方でカロリーも高いので食べすぎには要注意です。

栗の選び方のポイントは

1.果皮がつやつやとしていて光沢がある

新鮮な栗は、果皮に張りと光沢があり、みずみずしさを感じます。そのため全体がつやつやとしているものを選びましょう。

栗は皮がかたいので水分が蒸発しにくいように見えますが、2~3日で鮮度が低下します。張りがないものは、果皮がくたびれていて押しても弾力がありません。

2.ずっしりと重さを感じる

持ったときに重量感を感じるかどうかもポイントです。ツヤのない古い栗は、水分が減っているので重みがなく、甘味も風味も減少しています。しっかりと実が詰まった重たいものを選びましょう。

3.ふっくらと丸みがあり1粒が大きい

栗の形をよく見ると、丸みのあるものと、平たいものがあります。平べったいものはイガの中でほかの実に挟まれていたもの。平たいものは果肉が少ないので、なるべくふっくらとした大きな栗がたくさん入っているものがおすすめです。

ちなみに栗の実はイガで覆われていて、食べられる果肉部分は「鬼皮」というかたい果皮に包まれています。鬼皮をむくと「渋皮」という種皮に覆われた果肉が出てきますが、これは種子が発達したもので、栗は「ナッツ」の一種となります。

4.虫食い穴に要注意

当然ですが、皮に傷が付いていたり黒っぽく変色していているもの、小さな穴が空いているものは避けましょう。穴が空いているものは、だいたい虫に食べられています。

虫食い判定は1つずつ目視して穴を探すか、たっぷりの水に浸すと浮いてきます。穴がなくても虫に入り込まれていることもありますが、ある程度はこれで排除できるはずです。

5.低温貯蔵で熟成された栗は甘味が強い

栗の収穫シーズンは9月から10月頃ですが、11月以降も栗が売られていることがあります。それらは低温で貯蔵されたもので、「熟成栗」ともいわれます。しっかり管理された環境で熟成した栗は、収穫時よりも糖度がより高くなっていて甘味が強いのが特徴です。

 

まだ栗を食べていない人も、栗が大好きな人も、栗を食べてみてください。